塔岩町天神峠下調べ(その2)
塔岩林道を引き返します。ほんの少し下ったところ川向こうに、段々の石垣が見えます。雑木竹が生い茂っているようです。地形図を見ると水田の記号があるではありませんか。たしか、一時期は水田だったのでしょう。耕作する人がいなくなり、田は雑草が生え、やがて雑木竹が生い茂って、今になったのでしょう。やがて石垣も崩れ、山の斜面の一部に戻るのでしょうか。
最近「耕作放棄地」という言葉が使われますが、耕作が不可能になるいかんともしがたい状況があったのでしょう。「放棄」したのではないということばが聞こえてくるような気がします。
段々田んぼで汗を流し耕し、田植えをし、刈りとりをし、稲束を牛(木の棚)に掛けている人の姿が幻の動画のように見えたような気がしました。
ここからは、私の推測です。
塔岩の人々は暗い谷間を歩くよりも、明るい尾根づたいに南アルプスの山々を眺めながら里へでたかったのではないでしょうか。地形図の破線は尾根伝いに下っています。その途中に天神峠があったのです。峠を越えて、竹日向集落への道であり、また尾根伝いに麓の平瀬吉沢へ下る道であったのでしょう。
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