日本遺産 御嶽昇仙峡を訪ねて 乙骨耐軒の碑
滝上から下り仙娥滝を見て、昇仙橋を渡り、石門の手前で左上を見上げると、「乙骨耐軒の碑」がある。碑といっても大きな岩盤に縦長方形に彫られたものである。正確には「仙嶽新道銘」。ちょっと高いところにあるので、ほとんどの人は気が付かず通り過ぎる。私も昇仙峡マイスターをする前は、全く知らなかった。
乙骨耐軒は、山梨大学教育学部の前身徽典館の初代学頭(学長)である。御嶽新道の開発に尽力した長田円右衛門の功績を讃え、乙骨耐軒が撰文し、当時一流の文人であり甲府勤番支配(知事)だった浅野梅堂が書いたものである。
残念ながら長い年月の間に、碑文は朽ちてほとんど読むことは、不可能だ。読めても漢文で、私には読解するのは無理か。先日紹介した長田円右衛門顕彰碑のようにこの碑の説明板でもあるといいのになと思った。 この仙嶽新道銘について、「甲府を自慢する会のblog」が詳しい。ありがたいことだ。
昇仙峡を案内するときに、興味がありそうな人には、長田円右衛門顕彰碑とともに目立たないこの碑の紹介もしていこうと思ったのだった。
【参考資料】
・甲府文芸講座マガジン「 昇仙峡に魅せられた人たち 」 平成10年3月 甲府市教育委員会発行
・ブログ「甲府を自慢する会のblog」 http://kofuwojiman.livedoor.blog/
2021年2月1日の記事 → 日本遺産御嶽昇仙峡を訪ねて 長田円右衛門顕彰碑
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コメント
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いつもコメントありがとうございます。
本当に素晴らしいブログで色々参考になります。
教えられることいっぱいです。
残念ながら最近の更新がないようで、寂しいです。
投稿: Tsuka | 2021年3月 1日 (月) 午後 12時08分
Tsukaさま、こんばんは。
すっかり春めいてきましたね。
「甲府を自慢する会のblog」、開いてみました。
なかなか面白いです。このブログ、一人の人が書いているのではなく、たくさんの方で書いていらっしゃるのですね。これから時々覗いてみることにします。
教えていただきありがとうございました。
投稿: らぶ | 2021年2月28日 (日) 午後 10時26分