日本遺産 御嶽昇仙峡を訪ねて 長田円右衛門顕彰碑
昇仙峡滝上から仙娥滝を見て、昇仙橋、石門を少し下ったところの右谷側に東屋がある。この東屋脇に日本遺産御嶽昇仙峡のストーリー構成文化財の一つである長田円右衛門の顕彰碑がある。長田円右衛門はこの御嶽昇仙峡に新道を開削し、昇仙峡を世に知らしめた人物である。
この碑文の最後に『鶴梁学人賛』とある。”鶴梁”とは、長田円右衛門と格別の親交があったこの時代の甲府学問所徽典館(現在の山梨大学教育学部の前身)の学頭「林鶴梁」である。 鶴梁は、この昇仙峡をよく訪れ、円右衛門と深い交流があったという。円右衛門の功績を讃えて、この碑にある円右衛門の姿を柳渓(りゅうけい)という絵師が描き、”手足にヒビ、アカギレを切らしながら山を切り、谷を割るなど苦難の末始めて道を開いた顔は醜く鬼のようであるが心は菩薩のようである”と鶴梁が賞賛したのだ。
【参考資料】
・甲府文芸講座マガジン「 昇仙峡に魅せられた人たち 」 平成10年3月 甲府市教育委員会発行
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