カテゴリー「教育・学校」の41件の記事

人々の営みがあるところに学校はある・・・ 教育へのささやかな提言

2017年3月23日 (木)

定年後の暮らしは読書三昧 宮部みゆき「孤宿の人」を読む

 発売されてもう結構日にちが経っている小説のようだが、宮部みゆき「孤宿の人」を読んだ。私の読書ノートをめくってみると最近では、宮部みゆきの本は「かまいたち」「本所深川ふしぎ草紙」「幻色江戸ごよみ」「堪忍箱」など主に時代小説を読んでいる。

 「孤宿の人」は、上・下に渡るかなりの長編で、さらに宮部さん特有の場面場面の記述が特に詳しく長く、読み続けるのに苦労したが、それでも毎日少しずつ上・下を一ヶ月ほどかけて読み終わった。本を開く度に、わくわくしながら読む本がある喜びを感じながら・・・。

 主人公の一人ほうの、純真なまっすぐな心、自然体が、加賀様の心をとらえたのだろう。やがて、心を開いた加賀様がほうに文字や数字を教える下りでは思わず叫んでしまった、この人は今でいう障害児教育の指導の方法を知っている。ほうに文字を教え、ものの見方を考え方を教える加賀様は障害児教育の教師だ。

 「保(ほう)」から「方(ほう)」へ、そして最後には、「宝(ほう)」という名前を与える場面ではさらに思った、この人加賀様=宮部みゆきは、障害児教育いやもっと広く教育の本質を心得ている。

 最後クライマックスでは、まったく涙が止まらなかった。藤沢周平のせみしぐれに匹敵する素晴らしい作品であった。

 ・・・読書はいい。大げさにいうと生きている喜びを感じるときだ。

  「孤宿の人(上・下)」 宮部みゆき 新潮文庫 平成21年12月1日発行

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2017年3月20日 (月)

映画「アラヤシキの住人たち」を観る

 ずっと前から観たかった映画だ。普通の映画館では絶対観られない映画だと諦めていたが、先日新聞の小さなお知らせ欄で県立美術館を会場に映写会が実施されるということを知り、出かけた。

 自由学園の教師だった故宮嶋眞一郎さんが創設し、息子の宮嶋信さんが後を継ぎ続けている小谷共働学舎の一年間の記録ドキュメンタリーだ。

 何よりも風景映像が美しい。歩いて1時間半もかかるところにあるアラヤシキ、冬は厳しいのだろうけれども、このありのままの自然の下でみんなで共働することが、ここに暮らす人々を心豊かにしている。
 ヤギの赤ちゃんが生まれるのを見守るみんな、生まれて手をたたいて喜ぶるシーンもいい。そして、ここを出て行っても、戻ってきてもいい、決して雄弁ではない人たちが仲間のことを考え本音で話す姿など、まさにこの共働学舎の有り様を示している。

 この映画、もし機会があったら、是非観て欲しい。今の社会で生きづらさを感じている人たちが大勢いる、そして自分を含めて一人一人が掛け替えのない人生を歩んでいるのだということに思いを寄せて欲しい。 

「アラヤシキの住人たち」
  製作年;2015年 配給;ポレポレタイムス社ポレポレ東中野
  スタッフ 監督;本橋成一 プロデューサー;大槻貴宏 撮影;一之瀬正史
  特別協力;NPO法人共働学舎  後援;小谷村 信濃毎日新聞 
  

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2017年1月10日 (火)

「親子で楽しむスキー,スノーボード」

 夕方荒川河川敷をウオーキングしていると、遙か東の方向、ちょうど三ツ峠の下あたり山の中腹に明るい光の列が見える。御坂のスキー場の明かりだ。中央道経由で、東京からも比較的近く、今も盛っているようだ。このスキー場は、スキーもだが、以前からスノーボードも楽しめるらしい。

 今の時季、若い頃仕事が休みの度に行っていた野沢温泉スキー場を思い出す。一番上のゲレンデ(というより山の頂上)から一気に麓まで滑り降りた時の爽快感は今でも忘れない。

 ところで私の専門の仕事の後輩で、専門外のスキー好きが高じて、素晴らしいスキー、スノーボードの本を作ってしまった人がいる。
 専門外といっても、明治生まれのお父さんから、スキーの手ほどきを受けて小さい頃2歳ぐらいから滑っているというから大ベテランでプロ級の腕前だ。

 本では、親子でスキーを楽しめるように、まずスキーの楽しみ魅力を紹介し、その後道具についてや服装など平易な文章で説明している。親しみやすい画が添えられていて楽しい。この画も親しい知人に画いてもらったという。
 スキー遊びから、ゲレンデでスキーを楽しむための技術的なことにも触れている。もちろん怪我をしないように安全確保についても。
 私はスノーボードについてはほとんど経験がないので細かく触れられないが、この本ではスノーボードについても道具や、滑って楽しむための詳しいことが述べられている。

 本の対象は小学生中学生かもしれないが、親子で兄弟で楽しむということになれば、幼児から大人まで楽しめる参考になる本である。

 「親子で楽しむスキー,スノーボード」 文;岡田 清 画;浅川 晃治 教育同人社 2016年12月20日

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2015年5月26日 (火)

ローカルラジオ局のいい番組

 先日夕方、地元のYBSラジオで山梨県立盲学校に関わる特集番組をやっていた。卒業生に、もう50年近くオルゴールを贈り続けている匿名の方がいるということを軸に、盲学校の役割と現状、課題などについてとてもよく番組が作ってあり感心した。

 盲学校は、視覚障がいの小中学高校生だけでなく、中途視覚障がいの年齢の行った方も専攻科理療科等で学んでいる。番組では50歳を越えて学んでいる方の声も放送していた。様々な学びの場を提供しているようで、絶対必要な学校だと思った。

 番組を聞くと、卒業後の進路等についても必ずしもいい状況ではないようだ。卒業生が、頂いたオルゴールを励みにがんばっているというインタビューもあった。障がいがあっても、みんなが輝いて生きていけるそういう社会であって欲しいと心から思う。障がいがある人にとって生きやすい社会は、みんなにとって生きやすい社会なのだ。

 盲学校の歴史に関わって、重複障がい児の教育の先駆的な教育実践がこの山梨県立盲学校でなされたということにも、ちょっと触れるとよかったかなと思う。日本の重複障がい児の教育が山梨から出発したのだと聞いている。

 最近聞くに耐えないNHKラジオの番組がいくつかある(*)中でのことで、地方のどちらかというと小ラジオ局がこれだけの番組を作っているということで、何か嬉しくなってしまった。
 全国ネットのどこかのラジオ局で再放送して、日本中の大勢の人が聞いてくれるといいと思った。

  (*) 2013年11月2日の記事 → NHKラジオ第一 元に戻して!

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2015年3月25日 (水)

彼岸桜満開 甲府城2015年3月25日

 甲府城(舞鶴城)の稲荷曲輪の芝生の広場に彼岸桜が数本ある。この桜が今まさに満開、見事だ。
 稲荷櫓の前にある枝垂れ桜も全体では五部咲きぐらいだが、手の届くぐらいのところは、満開だ。

Higan002

Shidare002_2

 庄城稲荷跡の後には、四百年前の野面積みの石垣をバックに河津桜が四五本。伊豆河津町の河津桜は2月頃には咲くというが、ここのは今咲き始めている。やっぱり、伊豆に比べれば甲府はずいぶん寒いんだ。

Kawadu002_2

 ソメイヨシノも甲府城あちこちで、既に開花している。あと一週間ぐらいで満開だろう。

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 今日は北風が少し吹いていたが、昨日に比べれば暖かい。この暖かさに誘われて甲府城は花見に訪れる人がいっぱいだった。

 春休みが始まった中学生男女十人ほどが輪になり座ってなにやら和やかに話し合い。この後お弁当も仲よく食べるのかな。
 元気な保育園の子どもたちと高校生たちが一緒に戯れている姿は、微笑ましい。
 この子どもたちの時代が、平和であることを祈らずにはおれない。

 今朝の新聞を見てやってきたという地元のご夫婦は、彼岸桜を眺めて「本当に満開ですね。見に来てよかった。」とおっしゃっる。
 三脚を担ぎ、カメラを肩に掛けたカメラマンが何人も歩き回っていた。

 

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2015年3月23日 (月)

映画「博士と彼女のセオリー」を観る

 映画「博士と彼女のセオリー」を観た。平日朝8時55分上映開始というのは、ずいぶん早い。それでも結構大勢の人が入っていたのは、アカデミー賞ノミネート確実の映画と評判だからか。

 前半は、テンポが速くありきたりで、あれこんな筋かなという感じだったが、映画後半になりおもしろくなり、見入った。よくある美化された話だけでなく、人間臭さ、ユーモアも含めての演出は、素晴らしく好感が持てた。

 主人公スティーヴン・ホーキングが、障害を乗り越えて表現方法を身につけていく過程は、障がい児支援をなりわいとした私の現役時代が重なり感慨深かった。

【 博士と彼女のセオリー 】  原題;The Theory of Everything
監督;ジェームズ・マーシュ 原作;ジェーン・ホーキング
脚本;アンソニー・マクカーテン
キャスト ; エディ・レッドメイン(スティーヴン・ホーキング)/フェリシティ・ジョーンズ(ジェーン・ワイルド・ホーキング)/エミリー・ワトソン/サイモン・マクバーニー/デヴィッド・シューリス/ハリー・ロイド/ チャーリー・コックス
制作;2014年イギリス 上映時間;123分

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2015年3月18日 (水)

こういう映画がいい 「くちびるに歌を」

 いい映画を観ると嬉しくなる。大げさにいうと生きていてよかったと思う一時だ。映画 「くちびるに歌を」を観た。

 何よりも直向(ひたむ)きに生きる子どもたちの姿がいい。障がい者の兄をもった弟桑原が「僕は兄がいたから生まれてきた」という言葉は、障がい者の兄弟の避けて通れない難しい課題を突きつけている。ここまで突っ込んだ演出、表現に敬意を払う。

 そして、五島列島の美しい映像が素晴らしい。全国学校音楽コンクールの課題曲の「手紙 拝啓十五の君へ」も聞いていて快い。知らないうちに涙が流れていた。

【 くちびるに歌を 】
<出演> 新垣結衣;柏木ユリ/木村文乃;松山ハルコ/桐谷健太;塚本哲男/恒松祐里;仲村ナズナ/下田翔大;桑原サトル
<スタッフ> 監督;三木孝浩/原作;中田永一/脚本;持地佑季子・登米裕一/撮影;中山光一

製作年;2015年/配給;アスミック・エース/上映時間;132分 

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2015年3月 5日 (木)

アマチュア無線のことがNHKテレビに

 先日土曜日夕方、たまたま見ていたNHK総合テレビの「マサカメTV」で、アマチュア無線の紹介をずいぶん長い時間やっていた。番組は、簡単にできる宇宙体験は、宇宙と簡単に繋がることが出来る方法は、というようなコンセブトでの放送だった。
 アマチュア無線は、宇宙と簡単に繋がることが出来る方法として紹介されていた。

 茗渓学園の科学部の中高校生が、宇宙ステーションに滞在している宇宙飛行士と無線で交信をするスクールコンタクトの様子が中心だったが、同じNHKテレビの「あさイチ」に出ている柳沢秀夫さんが真っ先に登場してアマチュア無線のことを話していたのにはビックリした。柳沢さんはアマチュア無線の免許(JA7JJN)を持っていてずいぶんアクティブなのだそうだ。

 全国津々浦々大勢の人が見ているNHKテレビでアマチュア無線のことが紹介されたわけだが、この放送を機会にアマチュア無線の免許を取る人、特に若者がぐーんと増えるといいなと思ったのだった。

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2015年2月 5日 (木)

もどかしい毎日が続く

 隣に住んでいる息子家族が、朝ご飯は我が家で食べている。家族五人(息子夫婦、男孫三人)が来ると、いつもは私たち夫婦二人で静かな食堂が大騒ぎになる。ご飯をこぼしたり、時々兄弟で大声でけんかしたり、親から叱られたり・・・。しかしまあ賑やかなことはいいと思っている。孫たちの無邪気な元気な姿を見ていると、こちらが元気づけられる。勇気づけられる。そして、思うことはこの子たちが大きくなっても、戦争のない平和な世界であって欲しい、この子たちが戦争に行くなどということが絶対ないようにということだ。

 それにつけて、最近特に感ずることだが、世の中が日本が戦争に向けてどんどん進んでいるように思えて仕方がない。今回の悲惨な事件は、もう日本も戦争に荷担しているのではないかと思えてしまう。戦争の常套である報復の連鎖に捲き込まれてしまっているのではないか。

 そういう方向をまっしぐらに進めている進めようとしている今の内閣が、いい支持率だというのがどうも合点がいかない。昨年暮れの選挙の結果も何故?と思ってしまうのだ。国民はみんな、戦争に荷担ししようとしている政府内閣を容認しているのだろうか、応援しているのだろうか。

 政治は世界は、あなたの考えているようにそんなに単純な甘いものではないよといわれるかもしれないが、私のように考える国民は少なくないのでないかと思うのだが・・・。孫たちの元気な無邪気な姿を見ていて、もどかしく思う毎日が続く。

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2014年10月27日 (月)

「アルハンブラの思い出」

 「音楽の素養のまったくないあなたが・・・信じられない。」とどなたかにいわれそうだが、私は学生時代クラシックギター部に入っていたことがある。

 部活動も練習もあまり熱心ではなかったが、それでも何回か演奏会にも出場したことがある。もっとも合奏演奏の一パートを分担弾いただけだが。

 夏休みに長野県の白馬岳の麓の民宿で合宿をしたことがあった。その頃の部長のSさんが、毎日早朝目覚まし時計代わりに弾く「アルハンブラの思い出」がとても上手で素晴らしかったのを覚えている。

 部長のSさんは今でいうイケメンでもありみんなのあこがれの的だった。私は一年ほどでギター部を離れてしまったのでわからないが、その後卒業後もしかしたらクラブの誰かと一緒になったかもしれない。

 遠い青春の思い出の一コマ・・・。

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