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カテゴリー「読書・書籍・雑誌」の59件の記事

まだまだ読書力は落ちていないぞ・・・

2020年9月 9日 (水)

定年後の暮らしは読書三昧 馳星周「少年と犬」を読む

 第163回直木賞受賞作品 馳星周の「少年と犬」を読んだ。まだ新しい本なので出来るだけネタバレなしで、読後感ほんの少々。

 「タモン」という1匹の犬が、釜石からいろんな人生を垣間見ながら熊本に行き着き、そこで待っていた緘黙の少年と邂逅(再会)する。最後、少年を守るシーンでは、思わず涙してしまった。最近涙もろくなった。

 人間は、悪いことをする人、自分勝手な人、妻を顧みないような人もみんなみんな最終的にはいい人なんだという性善説のお話で、読みやすく安心して読めた。

 〇〇賞受賞作品は余り読まないという天邪鬼の私だが、この本はなかなかいいではないかと思ったのだった。私が出版業界に貢献した一冊(^0^)

・・・読書はいい。大げさにいうと生きている喜びを感じるときだ。


 『少年と犬』馳星周 文藝春秋社 2020年8月25日第7刷発行 1,600円

2020年7月24日 (金)

定年後の暮らしは読書三昧 藤沢周平「一茶」を読み終わって

 藤沢周平をひたすら読んでいた頃が懐かしい。ブックオフで出していた「藤沢周平作家目録」リストで、読み終わった本の項目に日にちを書き、チェックを付けていくのが楽しみだった。「蝉しぐれ」や「立花手控えシリーズ」などは、何度もチェックが付いた。このリストでほとんどの本に読み終わったチェックが付いたが、一つだけ残っていたのが「一茶」だった。

 時代ものはすらすら読み、読み進めるのが楽しみだった。市井もの短編ものは、夜寝る前に一話読みそして寝るという具合だった。だが、「白き瓶」「雲奔る」など長編で伝記風のものなどは読み終わるのに少々苦労した。それで、この「一茶」が一つ残っていたのだ。もしかしたら、以前少し読み始めて、途中で読むのを止めていたのかもしれない。

 今回、県立図書館で借りてきた藤沢全集に入った「一茶」を何日かかけ読み切り、ああよかったと思った、感慨深かった。これでリスト全部にチェックが付いた。
 そして、ふと思った。これは「居眠り磐音」五十数巻を読み切り、宮部みゆき、湊かなえの本を何冊か読み、本を読むことに自信が付いたのではないか、コロナ禍で本を読む時間が沢山あって、ここのところ読書力が高くなったのではないか、と思ったのだった。

・・・読書はいい。大げさにいうと生きている喜びを感じるときだ。

  藤沢周平全集第8巻 文藝春秋社 平成5年8月発行

2020年7月 7日 (火)

定年後の暮らしは読書三昧 松本清張「黒い画集 遭難」を読む

 6月27日のNHKラジオ第一の「山カフェ」のテーマは、「映画で旅する山」だった。その中で『黒い画集 ある遭難』を紹介していて、松本清張の原作だということで、興味をもった。さっそくその原作の小説の方を、県立図書館で探してもらい借りてきて読んだ。

 本は昔の分厚い全集、字は小さく私には、ちょっと読みづらい本だった。「黒い画集」は短編の推理小説シリーズで、映画では「ある遭難」のようだが、小説の方は単に「遭難」だ。鹿島槍ヶ岳の登山のお話でほとんどが山登りの場面で興味深く読んだ、面白かった。

 推理小説というよりも、山岳小説として面白く読み進めることが出来た。松本清張は、小説を書くにあたり、専門家から色々話を聞いたり、自分でも鹿島槍ヶ岳へ登ったそうだ。

 映画の方もいつか観てみたいものだ。

・・・読書はいい。大げさにいうと生きている喜びを感じるときだ。

 『黒い画集 松本清張全集4』松本清張 株式会社文藝春秋 1974年7月5日 第3刷

2020年5月19日 (火)

定年後の暮らしは読書三昧 湊かなえ「絶唱」を読む

 湊かなえ「絶唱」を読んだ。「花の鎖」「山女日記」「告白」に続く4冊目。

 トンガ王国、その国に住むゲストハウス経営の女尚美、そして阪神淡路大震災、この三つが「楽園」「約束」「太陽」「絶唱」の4つの章からなる話にみんな結びついてこの小説は展開する。
 
 特に印象に残ったところ、「太陽」の章で作者は、テレビで阪神大震災の様子を見ていてもたってもいられなくなって被災地にボランティアに行ったセシミにこういわせている。
・・・
 子どもは太陽だ。子どもたちが輝かない場所に、作物は実らない、人は集まらない、町はできない。だけど、どんなに絶望的な出来事が起きても、子どもたちが輝いている限り、そこに未来は必ず訪れる。
・・・
 そして、杏子が今まで若干虐待気味な花恋を、セシミのいうように輝くように育てていくかなということを匂わせ、この章は終わっている。

 この小説は全て、湊かなえの「国際ボランティア」「阪神淡路大震災」という実体験がベースで書かれているのではないだろうかと思った。 
 最後の章「絶唱」で、
・・・
 最後に、もう一つ。
 あなたが旅立ったあと、日本ではあの時よりもさらに大きな震災が起こりました。
 内側も外側も境界線も意味をなさない、安全なところにいたわたしはやはり微力で、多くの人の役に立てるようなことは何もできなかったけれど、大切な人のもとにかけつけて、一六年前にその人がしてくれたように、何も言わずに傘を差し出すことができました。
 小説など何の役に立つのだろうと、ふがいなさに唇をかみしめる日々が続いたけれど、書く手を決して止めることだけはしませんでした。あの時の郵便屋さんのように。
 そして、今も物語を書き続けています。ただそれを、ありがとうと言いたくてー。
 尚美さん、もうすぐあの震災から二〇年です。
・・・
と書いて「絶唱」を閉じている。これは、湊かなえ自身の気持ち、覚悟だろう。

 爽やかな気持ちで湊かなえ4冊目、「絶唱」を読み終わった。

・・・読書はいい。大げさにいうと生きている喜びを感じるときだ。


 「絶唱」 湊かなえ著 新潮社 2015年1月17日

2020年5月11日 (月)

定年後の暮らしは読書三昧 湊かなえ「告白」を読む

 湊かなえ「告白」を読む。「花の鎖」「山女日記」の続きで読んだ本だ。三冊とも、立場を変えながら話を進めていくという手法。他のこの人の小説もみんなこんな感じなのだろうか。湊さんの得意の手法なのか。

 以前話題になり、映画にまでなった作品のようだが、私は全く知らなかった。もともと、話題になった本とか、何々賞をもらったとかいう本は私は余り好きでなく読んでいないのだが。

 内容は学校、離婚、引きこもりなど当時の社会情勢を反映したような何かおどろおどろしい話で、私は余り好きな中身ではないが、続きを読みたくて結構早く読み終わった(笑い)

 「山女日記」はともかく、あの山の番組に出ていた湊さんと、この二つの小説の作者というギャップがすごい。

・・・読書はいい。大げさにいうと生きている喜びを感じるときだ。

 「告白」 湊かなえ 双葉文庫 2018年4月27日第89刷

2020年5月 5日 (火)

湊かなえ「山女日記」を読む

 湊かなえの本、2冊目は「山女日記」。読み進める中で、ああこれは「花の鎖」と同じ、湊かなえの文章だと思った。もしかしたら、作者がわからないで文章を読んでも、ああこれは湊かなえだとわかるかもしれない。

 7編とも山登りのお話、いずれもハッピーエンドをにごわせ終わっている。大げさではなく、登山のよさ楽しさを淡々と書いている。そしてその人の心持ちで(置かれた環境で)楽しさ喜びも当然違うのだと思った。

 山の知識、よさがいっぱい詰まっている。楽しく読み進めることが出来た。

・・・読書はいい。大げさにいうと生きている喜びを感じるときだ。

 『山女日記』湊かなえ 幻冬舎文庫 平成31年4月10版

2020年4月27日 (月)

定年後の暮らしは読書三昧 湊かなえ「花の鎖」を読む

 本は、最近は図書館で借りて読むのが主だったが、新型コロナウイルス流行の関係で図書館が閉館、本屋さんで買うことが多くなった。文庫本の棚の前に並んでいる本の中で、「花の鎖」という書名と「湊かなえ」という著者名に何か引っかかりを感じ、買った。

 読み進めていくうちに、ずいぶん山に詳しい作者だなと思って、ハッとした。あれこの湊かなえって前にテレビの山の番組でどなたか女優さんといっしょに山に登っていたあの人なのだ。それで名前を見た時、引っかかりを感じたのだ。読み終わってからのことだが、この人の作品に「山女日記」というのもあるのだという。こちらも読んでみるか。

 時代が違う三つの話が進むというのは読んでいってかなり後になってわかるのだが、最初はよくわからなかった。最近はこういう小説の書き方が増えているのか。人物関係図をあればもっと話がよくわかるかなと思ったが、もっとも読み進めるうちに話が繫がっていき、筋がわかるのが面白いのだということなのだろうか。関係図があるとこの小説の面白さがなくなるのか。

・・・読書はいい。大げさにいうと生きている喜びを感じるときだ。

 『花の鎖』湊かなえ 文春文庫 2020年2月20日 第22刷


<追記> テレビで湊かなえさんと一緒に山に登った女優さんは工藤夕貴さんでした(^0^) この方も山が大好きだそうですね。(R2/6/24)

 

2020年4月13日 (月)

定年後の暮らしは読書三昧 菊池寛「真珠夫人」を読む

 何か以前にこの『真珠夫人』をリメイクしたテレビのドラマがあったようで、そのテレビを観た妻がこの本を買っておいたようだ。面白いので読んでみたらということで読み始めた。

 古い文庫本で、文字は小さくページ数が500ページを超える厚い文庫本で、ちょっとてこずったが一週間ぐらいかかって読み終えた。川端康成が解説を書いているのにもビックリした。「通俗小説」だと川端はいっているが、私にもあの『恩讐の彼方に』の菊池寛のイメージがあり、こういう小説を菊池寛が書くとは、と思ったのだった。

 読み進めていく中で、これが大正時代に書かれた新聞小説とは思えなかった。もちろん古い言葉が出て来て、時には今だったら差別用語でカットされるような言葉も出ては来たが、内容、話の筋は何か今テレビでやっているようなサスペンス推理ドラマというような感じで、面白く楽しく読み進めることが出来た。今だったら、この妖艶な瑠璃子を誰が演じるだろうな(^_^)

・・・読書はいい。大げさにいうと生きている喜びを感じるときだ。

 「真珠夫人」菊池寛 文春文庫 2002年8月10日第一刷

2020年3月14日 (土)

定年後の暮らしは読書三昧 続々「古着屋総兵衛影始末」を読む

 佐伯泰英の「古着屋総兵衛影始末」を読み進めている。11巻まであるようだが、そのうち10巻目の「交趾」を読み終わったところ。
 「交趾(こうち)」というのは昔のベトナムのことだそうだ。難破漂流した大黒丸を修理改造して、古着屋総兵衛が交易を求めてその交趾まで行ったというお話で、とてつもなく面白い。
 あと一冊で、お話がどう終わるのだろうか、楽しみである。


 前に読んだ「居眠り磐音」もそうだったが、この本を読み進めることの楽しさといったらない。何か読んでいるとき、不思議と心が落ち着くのだ。佐伯が最後の「あとがき」でこう書いている。
・・・ともあれ、現実を見まわせば、テロ、戦争、烏インフルエンザ、リストラと疎ましいことばかりだ。この世界に生きる者ならば、この現実を直視するのも務めとは思う。だが、余りにも辛い、厳しい現代を一時の間だけ忘れて、頭を休めることも時に必要であろう。『交祉』が一瞬の現実からの逃避、元気の回復薬になればこれに勝る喜びはない。・・・

・・・読書はいい。大げさにいうと生きている喜びを感じるときだ。

 「古着屋総兵衛影始末 (十)校趾」佐伯泰英 新潮社新潮文庫 平成23年11月25日三刷

2020年2月20日 (木)

年後の暮らしは読書三昧 続 「古着屋総兵衛影始末」を読む

 新潮文庫「古着屋総兵衛影始末」を面白く読み進めている。作者はあの「居眠り磐音」の佐伯泰英だ。6巻目の「朱印」を読み終わった。

 今巻では、総兵衛一行が、青梅街道を、氷川から、丹波山、柳沢峠を越え塩山、甲府へ入った。甲府城、甲府城下町などが登場した。ずいぶん詳しく書かれておりうれしくなった。そして甲府から出発、鰍沢から、身延、万沢を通り舟で岩淵に向かい、江戸に戻るというコースで通った物語だ。

 身近な地名、もの、人物がなどが出て来て、うれしくなってしまった。興味をもって読み進めることが出来た。

 小説に出て来た身近な地名、人物など・・・
 軍畑 沢井 氷川 鳩ノ巣 鴨沢 丹波集落 丹波渓谷 小楢山 一之瀬川 柳沢峠 霊峰富士 鶏冠山 大菩薩嶺 雲峰寺 塩山 重川 笛吹川 恵林寺 昇仙峡 湯村 弘法ノ湯 石和 ほうとう 善光寺 荒川 仙娥滝 躑躅ヶ崎館 釜無川 韮崎 祖母石 穴山 大武川 精進ヶ滝 八代郡浅利 鰍沢 青柳 甲州三河岸 角倉了以 波木井 身延道 万沢 十島 岩淵 

・・・読書はいい。大げさにいうと生きている喜びを感じるときだ。

  こちらもお読みください
  → 2020年2月7日の記記事
    「定年年後の暮らしは読書三昧 『古着屋総兵衛影始末』を読む」


 「古着屋総兵衛影始末 『朱印』」 佐伯泰英 新潮文庫 平成23年11月25日 三刷

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