【歩いた日】令和3年2月7日(日)
【天候】晴れ
【歩いたコースタイム】
天神森市営無料駐車場(9:50)~長瀞橋西詰パノラマ台方面登山口~(10:50)外道合流地点・休憩(11:00)~獅子平分岐~(11:50)萬霊塔・旧羅漢寺下降点・休憩(12:00)~(12:15)旧羅漢寺跡(12:20)~(13:00)現在の羅漢寺・休憩(13:30)~(14:20)天神森市営無料駐車場
【参考にした資料 】
・「 1:25,000地形図 甲府北部 」 平成2年2月 国土地理院
・甲府文芸講座マガジン「 昇仙峡に魅せられた人たち 」平成10年3月 甲府市教育委員会発行
・「 ふる里自然観察路 ガイドブック 」 平成26年1月 甲斐市商工観光課発行
<昇仙峡ロープウエイが運休>
最初は、八王子峠(昇仙峡ロープウエイ山頂駅パノラマ台)から御岳道外道を下って、倒れている萬霊塔があるところ(旧羅漢寺跡下降点)を旧羅漢寺跡へ下ろうかと考えていたが、ロープウエイが運休ということを聞き、つい先日御岳道上道を下った時と同じ天神森長瀞橋西詰の登山口から、外道ノ原経由で旧羅漢寺跡を訪ねることにした。
<長瀞橋西詰登山口から外道ノ原 旧羅漢寺跡下降点へ>
長瀞橋西詰の登山口から外道ノ原を通って獅子平分岐までは先日と全く同じルート。その先倒れた萬霊塔のある旧羅漢寺跡下降点までは、結構時間が長く感じた。ずっと以前何回か歩いた道なのだが、こんなに距離があり時間がかかったかなと思ってしまった。外道ノ原へ出てから下降点まで50分かかった。やっぱり八王子峠から下ってくる方がずっと短い時間で下降点までこれたのではないかと思う。
<歌川広重が描いた鞍掛岩>
旧羅漢寺跡への下降点辺りからは、歌川広重が描いたという「鞍掛岩」が葉を落とした木々の向こうによく見えた。葉が茂る時期にはもしかしたらよく見えないかもしれない。
<日本遺産の案内看板>
旧羅漢寺跡下降点には、以前と同様倒れた萬霊塔があり、新しく「日本遺産 旧羅漢寺の遺構 → (甲斐市商工観光課)」の看板が立っていた。
<羅漢寺沢を下る>
さて、いよいよ萬霊塔のある旧羅漢寺跡下降点から下り始める。最初は広い山の急斜面という感じで枯れ葉が降り積もった急坂を稲妻形に下っていく。
わずかな踏み跡もある。木々に巻かれた赤テープに導かれる。次第に広い沢(羅漢寺沢というらしい)の左岸を下るようになった。
<旧羅漢寺跡があった>
沢が狭くなり、枯れ葉に埋まった炭焼窯跡を見るとすぐ石仏と石祠があり、その先旧羅漢寺跡に着いた。最初の平坦地の下に、よく写真で見る旧羅漢寺の石垣があった。
二段の平坦地はすぐ確認できたが、その他はここもそうかなと思うぐらいだ。開基から800年余り、火災で焼失し現在の羅漢寺の地に移ってからも370年余り、長い間に急峻な谷間にあった本堂や庫裏があった敷地も崩れてしまったのだろう。
木立越しに岩山が見える。羅漢寺沢左岸にそそり立つ羅漢寺山(一の岳、二の岳、三の岳)全体が修行の場であったという。
しばらく旧羅漢寺の昔を偲んだ後、今度は現在の羅漢寺をめざし下り始めた。それからも何カ所かに古い石垣が見られた、また見上げるほどの巨大な岩や炭焼窯跡も。
<ボルダリングの若者たち>
更に下ると、驚くことに、大きな石の下に3人の若者がおり、何事かと眺めると、なんとボルダリングを楽しんでいるのだ。この若者たちは、昇仙峡荒川向こう岸の遊歩道から羅漢寺橋を渡り、下から登って来たのだろう。楽しそうに訓練にいそしむ若者たちがけがをしないようにと祈りながら、私は更に下に歩き下った。
<荒川が見えたが>
大分広くなった沢の林の中を赤テープに従って下る。途中踏み跡のはっきりした山道も出てきた。林の向こうにグリーンライン県営駐車場辺りのお店の屋根が見え出し、やがて昇仙峡荒川沿いに出た。しかし、目指していた現在の羅漢寺は、まだだった。
<崖っぷちの山道を歩く>
荒川の右岸の崖っぷちの山道がまだまだ続いた。結構高いところに山道が続いており、羅漢寺沢を下っている時よりも、この道の方が恐怖を感じた。ここから足を踏み外したら、荒川の川に崩れ落ち大けがをするだろうと、細心の注意を払い歩いた。羅漢寺の橋のたもとへ出て、ほっと安心をしたのだった。上の萬霊塔がある下降点から1時間ほどで麓に着いた。
<奇岩奇石を眺めながら>
羅漢寺橋を渡り、昇仙峡荒川左岸の遊歩道を50分かけて歩き下った。途中、色々な奇岩を眺めつつ下り、飽きなかった。天神森に近づくと結構大勢の人が歩き上ってきて驚いた。これから、仙娥滝まで行くのは大変だ。もっとも犬を連れている人もいて、ウオーキング程度ですぐ戻って来るのかなと思った。
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