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2026年3月 6日 (金)

竹森のザゼンソウを見て 小倉山へ登る

 何度目になるだろうか、旧塩山竹森のザゼンソウ(座禅草)群生地を訪ねた。玉宮ざぜん草公園の駐車場から歩いて5分もかからず、ザゼンソウ群生地に着く。
 ザゼンソウの案内看板のある入口から入り、木道をしばらく歩くといつものようにあちこちにザゼンソウが咲いていて嬉しくなった。

 木道から外れて群生地の中には絶対は入れないから、今回も望遠レンズを装着し、一脚でカメラを固定しながら写真を撮った。林の中の暗い中であったが、まあまあ思い通りの写真が撮れてよかった。

 群生地最上部へ着くと、その先明るく小倉山へ続く山道が続いていた。広い沢沿いに遊歩道の続きのような山道を登った。最後は九十九折りの山道を登りきり、峠状の尾根の弛みに到着。向こう側には青梅街道411号線沿いの家並みが明るく見えていた。

 弛みからさらに広い尾根道を10分で小倉山(955m)頂上。頂上の展望台から眺めると、塩の山や甲府盆地が広がっていた。その上には南アルプスの山々が薄い雲に包まれてではあったが、頂上や稜線が眺められてよかった。

 *夕方のYBSテレビでここのザゼンソウのニュースを流していた。タイミングが合えば、取材されたかも(^0^)

  撮影カメラ ; PENTAX K-7
     レンズ ; SMCPENTAX-DA 55-300mmED

 

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2026年2月28日 (土)

《 里山に密かに咲く春の妖精『ミスミソウ』 》

 「ミスミソウ」で検索をして私のブログを訪れる人が多くなりました。ミスミソウが咲く時季になったのです。うれしいことです。 

 ミスミソウは、春早く落ち葉の間から小さな花を咲かせ、春の訪れを告げてくれます。その姿はまるで妖精のように可憐です。セツブンソウなどと同様 ”スプリング・エフェメラル ”と呼ばれる草花の一つです。

 今年も宮原へミスミソウの写真を撮りに出かけました。宮原の里山”うえんてーら”に登る山道の脇に、ミスミソウが咲いています。気をつけてあちこち見回さないと見落としまうのです。
 目を凝らすとあちこち白いかわいい花が咲いていてうれしくなりました。まさに秘やかに咲いているのです。


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2026年2月23日 (月)

御嶽昇仙峡 猪狩麦坂道を弥三郎岳へ

 御岳昇仙峡ロープウエイ脇、猪狩集落麦坂道入口から羅漢寺山弥三郎岳を目指しました。麦坂登山道を40分、八王子峠まで快適に歩きました。峠近く、林の向こうに明るい八王子峠が見えるとさすがホッとしました。
 八王子峠でちょっと雲に隠れた富士山を眺め、パノラマ台で一休み、展望台では大勢の人が眺めを楽しんでいました。そこを過ぎるとさすが歩いている人は少なくなり。結構険しい登山道を頂上へ。頂上三角点からの眺めはさすが。南アルプス、金峰山方面、富士山はもちろん、360度の眺め。
 頂上からの眺めを楽しみ下りへ、麦坂を下ります。麓では、麦坂を登りたいとの人あり。私が今降りてきた道だと教えたあげました。ロープウエイではなく、歩いて登る羅漢寺山弥三郎岳を楽しんでください。


<登山口にある馬頭観音などをみて、羅漢寺山を目指す>
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<昔 石垣で作られた畑で麦を栽培 それで麦坂道>
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<八王子峠が見えてきた>
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<猪狩の鎮守様八雲神社 本殿は大きな石の祠>
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<この辺りの山塊を羅漢寺山という 最高峰が弥三郎岳>
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<弥三郎神社を脇に見て>
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<こんな弥三郎岳山頂 三角点の向こうに南アルプスの山々>
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2026年2月21日 (土)

《 梅の花満開 甲府城梅林 》

 以前、「くろちゃんの甲府城つづり」というホームページに、『・・・甲府城には昔「梅林門」という門があったそうです そんなことから、梅林門があったとされる場所の近くには梅の木がたくさん植わっています ・・・』という記事が載っていました。
 その甲府城跡にある梅林の梅の花が今きれいに咲いています。

 甲府駅南口を出て左方向歩いて5分程、舞鶴陸橋の下をくぐり"城のホテル"前を過ぎて右側を見ると甲府城の天守台が眺められ、そちらに坂道を登ると稲荷曲輪です。この辺りに「梅林門」があったのかなと考えながら、坂道脇の梅林に入ります。

 紅梅は満開、白梅も八分咲きぐらい。野面積みの石垣、白塀そして稲荷櫓をバックに実に見事です。蕾が多い木もありますが、木によって日当たりのよいところでは満開、花が咲き誇っています。白梅よりも紅梅の方が開花が早いようです。

 今日は穏やかで日当たりの良いところは結構暖かいです。梅の花を撮っている花見の人もいっぱい。甲府城で唯一残っている内堀の南に去年四月オープンした「こうふ亀屋座・小江戸甲府花小路」も大賑わい、甲府城は春爛漫の季節に一気に向かっているようで楽しくなります。

 

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2026年2月20日 (金)

定年後の暮らしは読書三昧 湊かなえの『暁星』を読む 

 久しぶりに湊かなえの本を読んだ。湊かなえについては、「花の鎖」を読んだときにこのブログにも書いたが、この人、もう随分前にテレビの山の番組でどなたか女優さんといっしょに山に登っていた山好きの人なのだ。「山女日記」という小説もあり、この小説はテレビドラマになったこともあるんじゃないかな。そんなこともあり、湊かなえの本、「花の鎖」「告白」「絶唱」に続き、今回本屋大賞にノミネートされたとかで『暁星』を読んだのだ。

 『暁星』は、現実の政治家襲撃事件を思わせる導入から一気に引き込まれた。読み進めるうちに、物語は政治的な緊張感や社会問題の描写だけでなく、登場人物たちの切実な複雑な思いが交錯する。そして、“純愛”の物語へと収束していくのだ。その意外性に驚きつつも、湊作品らしい人間の弱さと救いのなさが滲む展開に、読後は複雑な余韻が残った。

 構成は「暁闇」と「金星」の二部で進むが、前半で散りばめられた伏線が後半で回収されていくような感じで、「あれ、これどういうこと」と立ち止まる場面があったりで、読み進めるのに若干苦労した。それでも、点と点がつながったりで、湊かなえの構成力の巧みさを改めて感じたりもした。

 特に印象に残ったのは、宗教二世として生きる苦しさや、巨大な組織の前で個人がいかに無力であるかというテーマだ。ベストセラー作家となった星賀が、脱会した途端に作品が売れなくなる描写には、背筋が冷たくなるような不気味さがあった。信仰と支配、善意と暴力が紙一重であることを突きつけられるようで、読みながら何度も胸がざわついた。

 物語全体を完全に理解するには、もう一度読み返すのが必要かもしれないと思った。しかし、今はしばらく距離を置きたいと思うほど、心に重く響く読書体験だったように思う。

・・・読書はいい。大げさにいうと生きている喜びを感じるときだ


  『暁星』 湊かなえ 双葉社  2026年2月6日第二刷発行

 

2026年2月13日 (金)

市川三郷町古宿の「セツブンソウ」咲き初め

 芦川渓谷中流にある古宿のセツブンソウの花を撮りに出かけた。案の定まだまだ早かった。
 落葉の間から可愛いセツブンソウの花が二輪、ひっそりと咲いていた。陽が当たれば花びら開き咲きそうな蕾が数輪・・・。
 辺り一面咲き誇るセツブンソウの花々を期待して、またもうちょっと経ったら訪れようと思う。


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2026年2月11日 (水)

甲斐市 梅の里に梅の花咲く

 朝夕はまだ冷え込むものの、今朝は風も穏やかで、どこか春の気配が漂っていました。少し早いかなと思いながら敷島梅の里を訪れてみると、ビックリすることにすでにツアーの団体さんや何組かのご夫婦連れの姿もあって、皆さんそれぞれに早春を楽しんでいるようでした。

 敷島総合公園駐車場の南斜面は五分咲きほど。しだれ白梅はちょうど満開で、枝先までふわっと花が咲きこぼれていました。紅梅は盛りを過ぎつつありますが、白梅は蕾が多く、これから一気に華やぎそうです。
 矢木羽湖の西側はまだ蕾が多いものの、四阿の周りでは紅梅が風に揺れ、静かな斜面に彩りを添えていました。

 そして、咲き始めた梅の花の向こうには、雪をまとった南アルプスの山々や金峰山、そして富士山まで姿を見せてくれて、思わず足を止めてしまうのでした。梅の花と白い峰々が重なる景色は、この季節ならではの贅沢さがあります。

 どの枝にもふくらんだ蕾がたくさんついていて、今週末満開の頃にはきっとさらに見事な綺麗な景色になるのでしょう。今日のような穏やかな日が続き、訪れる人たちが春の香りを楽しめますように。 
                               (2月10日撮影)

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                          (2026年2月10日撮影)

 

2026年2月 2日 (月)

NHK BS時代劇「浮浪雲」を観る

 NHK BS時代劇「浮浪雲」を毎週楽しみに見ている。江戸の街中で問屋場「夢屋」の主人ののらりくらりと生きる浮浪雲を中心に、人情と笑いが絶妙に混ざり合うこの作品は、どこか現実離れした設定でありながら、なぜか心に染み入る不思議な魅力がある。今回の「先生、恋をする」も、その味わいがぎゅっと詰まった回だった。

 普段は飄々としてい真面目一直線の先生が思いがけず茶屋の娘お久に恋心を抱き、胸を焦がす姿には思わず微笑んでしまった。しかしその恋は静かに幕を閉じ、最後、肩を寄せ合ったお久と男の二人をそっと見送る場面は、背中に夕暮れの光が差し込み、言葉にできない寂しさが漂っていた。

 そしてもう一場面、松井大学が母の手紙を読む場面。強がり続けてきた大学が、母のまっすぐな愛情に触れた瞬間、堪えていた感情が一気にあふれ出す。声を震わせ、手紙を読み終えたところで泣き崩れる大学。その涙は、親への想い、言えなかった感謝、自分への悔しさがすべて混ざった、どうしようもなく人間らしい涙だった。

 今日のそんな二人を、浮浪雲はいつものように温かく見守っている。多くを語らず、ただそばにいて、時に茶化し、時にそっと背中を押す。その飄々とした態度の奥に、誰よりも深い優しさと人生の知恵がある。浮浪雲がいるだけで、登場人物たちの心がふっと軽くなる。観ている私の心まで、自然とほぐれていく。

 見終わったあと、胸の奥にじんわりと温かさと切なさが残り、しばらく動けなかった。「浮浪雲」は、日常の中にある小さな幸せや痛みをそっと掬い上げて見せてくれる。笑いながらも、気づけば心を揺さぶられている。この不思議な魅力に、また来週も会いたくなるのだが、オリンピック番組のため一ヶ月お休みとか、残念!!

 

【NHK BS時代劇「浮浪雲」】
浮浪雲:佐々木蔵之介 かめ:倉科カナ 新之助:川原瑛都 欲次郎:イッセー尾形 青田師範:渡部 豪太 お久:唐田えりか 他

 

2026年1月27日 (火)

映画 『小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版 』 を観る

 甲府市内に残る唯一の映画館 シアターセントラルBe館で、『小屋番 八ヶ岳に生きる劇場版 』を観た。舞台となる八ヶ岳の風景がスクリーンいっぱいに広がった瞬間、胸の奥がじんと熱くなった。
 私にとって八ヶ岳は、若い頃から何度も歩いた馴染みの山域であり、稜線の形や森の匂い、朝夕の光の色までもが懐かしい。映画の中に映る山小屋の佇まいや、風に揺れる草花の姿は、まるで自分の山行きの記憶がそのまま映像になったかのようで、思わず涙がにじんだ。20030810_000

 物語は、山小屋を守る「小屋番」として生きる主人公の視点から、山と向き合う人間の覚悟や孤独、そして自然への深い敬意を静かに描いている。派手な展開はないが、山に生きる者の誠実さや、山小屋という場所が持つ温かさが丁寧に積み重ねられ、観ていて心にじんわりと染み込んでくる。登山者にとって山小屋は、ただの宿泊場所ではなく、心を整える「帰る場所」のような存在なのだと改めて思わせるのだ。

Takanetumekusa01  映画を観ながら、私自身の山行きの記録が次々とよみがえった。八ヶ岳の稜線で見た雲海、雨に濡れながら歩いた森の道、そして若い小屋番と交わしたささやかな会話など。どれもが私の中で大切な宝物になっている。
 山に咲く花々の可憐な姿に励まされた日もあれば、吹き飛ばされそうな吹き上がる風、厳しい天候に心細さ、怖さを覚えた日もあった。それでもまた山へ向かうのは、そこにしかない静けさと楽しさうれしさ、自然に抱かれる安堵感、安心感、満足感があるからだと思う。Komakusa01

 「小屋番」は、そんな私の山への思いをそっと照らし返してくれるのだった。これからも八ヶ岳を歩くたびに、この映画『小屋番 八ヶ岳に生きる劇場版 』の静かな余韻うれしさを思い出し、山と向き合う時間をより大切に、大げさではなく生きる糧としていきたい。


・・・いい映画はいい。大げさにいうと生きていてよかったと思う一時だ。


【 小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版 】
 2026年製作 劇場公開日:2026年1月9日

<スタッフ・キャスト>
監督:深澤慎也/撮影:深澤慎也/プロデューサー:永山由紀子/
エグゼクティブプロデューサー:津村有紀/ナレーション:東野幸治 一双麻希/ 他

 

 <写真3枚> 平成15年(2003年)8月2日八ヶ岳横岳で撮影

2026年1月10日 (土)

《 今年もアマチュア無線でニューイヤーパーティー参加 》

 今年も、アマチュア無線のニューイヤーパーティーに参加した。ニューイヤーパーティー(「QSOパーティー」)は、JARL(一般社団法人日本アマチュ無線連盟)が主催し、毎年1月2日午前9時から7日午後9時までに開かれている、アマチュア無線局同士で新年の交信をする催しである。毎年開かれており、今年で79回目だそうだ。Card2

 「QSOパーティー」についてもう少し詳しくいうと、アマチュア無線で相手と交信し、コンテストナンバー(信号強度と名前)を交換する。そして20局以上と交信し、その結果をJARLに報告すれば、干支のステッカーが貰える。このステッカーを毎年集め、十二支がそろうと、更に素敵な盾がもらえるというものだ。盾は有料だが(^_^)。 盾をもらうには12年かかるということになる。

 このニューイヤーパーティーには、アマチュア無線が盛んで賑やかだった頃、盛んに交信をした懐かしい局も電波を出すので、私は毎年参加している。いつもは結構せわしい交信をしているのだが、このQSOパーティーではみんなゆっくり交信をするのもいい。

 今年は私は、3.5MHz帯と7MHz帯、144MHz帯、430MHz帯で参加した。沢山の局が出ていて、開局当時交信をした懐かしい局も出ていて、楽しい交信が出来た。元JARL会長JG1KTC局とも交信、嬉しかった。もちろん20局以上を達成し、早々書類(ログシート・サマリーシート)を作りJARLに送付した。ステッカーが送られて来るのが楽しみだ。


 《写真》 開局当時使っていたQSLカード(交信証明書)

 

2026年1月 7日 (水)

登り初めも甲府名山八王子山 そして片山

 2026年登り初めは、去年年末12月28日に登った登り納めと同じく、甲府名山の八王子山を目指すことにした。今回は、甲府山宮から帯那に抜ける阿梨峠(あなしとうげ)から歩き始める。新春の澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込みながら、静かな山道へと足を踏み入れると、心が弾む
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 峠からしばらく登ると、視界が開けた岩場に出る。眼下には冬の陽光に照らされた甲府盆地西部の街並みが広がり、その上には稜線近くが白く輝く南アルプスの山々が堂々と連なっている。新年の山歩きにふさわしい、清々しい眺望である。さらに歩き進み、振り返ると、私が密かに「ミニ五丈岩」と呼んでいる岩塊の先に、頂上白く輝く甲斐駒ヶ岳と鳳凰三山が見えるのだ。

 程なく八王子山山頂(標高約715m)に到着。山頂に鎮座する八王子神社へ初詣をする。今年一年の山歩きの安全、そして家族の安泰を静かに祈った。

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 山頂からは尾根道を辿り、白山展望台へ向かう。展望台に立つと、眼下には静かな水面を湛える千代田湖が広がり、その向こうには南アルプスの白峰が連なる。北西方向を望めば、冬晴れの青空の下に白く連なる八ヶ岳連峰権現岳赤岳辺りが端正な姿を見せていた。白山展望台からは千代田湖側の裾道をたどり、再び阿梨峠へと戻る。

 ここからは、今日登ろうと思っている甲府名山もう一つの片山を目指す。阿梨峠から最初は急峻のアスファルト道を進み、途中で右手に折れて片山登山口へ。再び山道に入り、落ち葉を踏みしめながら頂上を目指す。

Imgp70381 片山山頂に立つと、八ヶ岳、そして反対側には帯那山方面の穏やかな山並みも望むことができた。そして冬枯れのススキの穂の向こうに、端正な姿の富士山が悠然と浮かび上がる。山頂からは山梨県森林学習展示館(休館中)を経て武田の杜サービスセンターへ下り、そこからアスファルトの道を阿梨峠へと戻る

Imgp70421 こうして2026年の初歩きは、終始心地よい静けさと美しい眺望に包まれながら楽しく歩くことができた。今年もまた、安全に、そして元気に、山のよさを味わいながら山歩きを楽しんでいきたい。

2025年12月28日 (日)

2025年登り納め 湯村山・法泉寺山・八王子山

 2025年の登り納めは、甲府市北部の里山三座、湯村山、法泉寺山、八王子山。スタートはいつもの緑ヶ丘体育館駐車場。湯村山遊歩道を少し進みショートカットの山道へ入る。久しぶりの山歩きのせいか早くも息が上がる。岩の間を登るちょっとした急登もあり、身体が山の感覚を思い出していく。Imgp69461

 ほどなく湯村山(標高487m)の山頂へ。冬晴れの空の下、甲府盆地の向こうに富士山がくっきりと浮かび上がり、頂上にある東屋の窓越しに写真を撮る。東屋では一人の登山者が静かに休んでいた。「おはようございます。富士山が綺麗ですね。」と声をかける。景色を楽しんだのち、湯村山を下り、狼煙台跡のある湯村乗越を通過して法泉寺山へ向かう。見上げれば、木々の枝の先、雲ひとつない青空が眩しい。Imgp69591_20251228214401

 法泉寺山(標高520m)の山頂では、八王子市から来たという方としばし山談義。これから八王子山へ向かうとのことだ。「八王子から八王子へですね。」と笑い合う。同じ山を目指す者同士、自然と会話が弾むのだ。休んでいる間にも多くの登山者が通り過ぎ、今の時季でも賑わいを感じた。Imgp69661

 八王子山へ向かう途中、先ほどの八王子の方が岩場で休憩していた。湯気の立つ珈琲を片手に、「ここからの南アルプスの眺めが一番好きなんですよ」と教えてくれる。確かに白く輝く山々が見事で、私も思わず何枚もシャッターを切った。

 そして20025年納めの山、今日の最終目的地、八王子山(標高460m)へ。山頂の八王子神社に参拝し、家族の安全と健康を祈る。ここでも数組の登山者と言葉を交わし、「今日は本当に眺めが最高ですね。」と互いに笑顔を交わしたImgp69721

 登りきった満足感に包まれながら、落ち葉に覆われた山道を軽やかに下り、緑ヶ丘へ戻る。心まで軽くなるような下山だった。

 この秋は全国的に熊の出没のニュースが続き、人身事故も沢山あったようで、しばらく山歩きを控えていたが、年の締めくくりにこうして気持ちよく山が歩けたことが何より嬉しい。やはり山はいい。来年もまた山登り、山歩きを、元気で安全に楽しみたいとつくづく思う。

2025年12月27日 (土)

定年後の暮らしは読書三昧 『成瀬は都を駆け抜ける』を読む 

 宮島未奈の『成瀬は都を駆け抜ける』は、成瀬あかりが京都で大学生活を始めるところから始まる。相変わらずブレない成瀬が、京都でもマイペースに全力で、でもどこか自然体で日々を過ごしていく姿が描かれている。新しい出会いも多くて、成瀬に触れた人たちが少しずつ前向きになっていく感じがして読んでいて心地いい。京都の空気感もふんわり伝わってきて、読んでいるだけで旅した気分になった。

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 シリーズ最終巻だが、これ一冊読んでも十分楽しめるように思う。これまでの成瀬を追ってきた私には「ああ、ここまで来たんだな」としみじみする場面も多い。成瀬の行動は突拍子もないようで、実はとても誠実でまっすぐ。その姿に触れると、自分も少しだけ頑張ってみようかなと思うのだ。読み終わった後、静かに背中を押してくれるような優しい余韻が残った。

 

 ・・・・・・ 一杯の珈琲を飲みながらの読書
 ・・・・・・ 大げさにいうと生きている喜びを感じさせてくれる 

『成瀬は都を駆け抜ける』 宮島美奈 新潮社

2025年12月15日 (月)

定年後は読書三昧 山本一力の『あかね空』を読む

 山本一力『あかね空』は、江戸深川で豆腐屋を営む夫婦の半生を描いた人情味あふれる時代小説だ。
 京から江戸へ出てきた永吉は、豆腐の味の違いに悩みながらも、妻・おふみと共に試行錯誤を重ね、江戸の水に合った豆腐作りを追求していく。
 物語は、商売の苦労や周囲の人々との温かな交流、家族の成長を丁寧に積み重ねながら進み、次はどんな展開になるのかが楽しみで、どんどんページが進んだのだった。

 読み終えて強く感じたのは、職人としての誇りと、家族を支える覚悟の強さだ。永吉の豆腐作りへの執念は決して派手ではないが、日々の積み重ねが確かな味を生み、人の心を動かしていく過程が胸に響く。
 また、江戸の町の息遣いや人々の温かさが細やかに描かれ、時代小説でありながら現代にも通じる普遍的な力を持っている。夕暮れの空に染まる「あかね色」のように、静かでありながら深い余韻を残す一冊だった。

・・・読書はいい。大げさにいうと生きている喜びを感じるときだ。

『あかね空』 山本一力 文藝春秋 平成14年2月5日 第4刷

2025年11月26日 (水)

甲府城四季巡り 甲府城晩秋

 今日の甲府城四季巡り/晩秋11月26日の甲府城/桜の紅葉した葉っぱが少し残っている/カエデの紅葉は真っ盛り

<河津桜の紅葉 その向こうに野面積み石垣>
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<稲荷櫓手前右側の木はやまなしの木>
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<木から落ちたやまなしの実いっぱい>
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<枝垂れ桜の紅葉の向こうに稲荷櫓>
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2025年11月 8日 (土)

定年後の暮らしは読書三昧 あさのあつこの『人を乞う』を読む

 ここのところ愛読しているあさのあつこの時代小説、『天を灼く』『地に滾る』に続く3冊目の物語、シリーズ完結編。

 藩の政に翻弄され、父を失った藤士郎と左京。それぞれの道を歩む二人が再び故郷に戻り、理不尽な沙汰に立ち向かう姿が描かれる。藤士郎は武士としての誇りと信念を貫き、左京は民の声を聞きながら己の正義を模索する。

 シリーズを通して描かれてきた人間の弱さと強さ、そして「正しさ」とは何かという問いが、今作で深く掘り下げられている。静かな筆致ながら、登場人物の心の揺れが痛いほど伝わり、読後には深い余韻が残る。

 人を乞うとは、誰かにすがることではなく、誰かを信じることなのかもしれない。シリーズ完結編にふさわしい、魂に響く一冊だった。


 ・・・ 読書はいい  大げさにいうと生きている喜びを感じさせてくれる  一時であるかもしれないが、心の安らぎを、心の余裕と励みを与えてくれる


  『人を乞う』 あさのあつこ  祥伝社  令和元年10月20日初版第一刷発行

2025年11月 4日 (火)

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』を観る

 『てっぺんの向こうにあなたがいる』は、登山家田部井淳子さんの人生を原案にした映画だ。山に挑み続ける姿だけでなく、家族との絆や病との闘いを通して、人生の意味や希望を静かに問いかけてくる。

  吉永小百合演じる主人公の凛とした佇まいと、のんの若き日の純子を演じる透明感ある演技が心に残る。山岳映像の美しさと安川午朗の音楽が相まって、スクリーンから自然の息吹が伝わってくるようだった。

  観終えた後、静かな感動が胸に広がり、自分の人生を見つめ直したくなるような余韻が残った。登山というテーマを超えて、すべての人に響くヒューマンドラマだと思う。

・・・ いい映画はいい   大げさにいうと生きていてよかったと思う一時だ


<スタッフ>
監督:阪本順治/脚本:坂口理子/音楽:安川午朗
原案:田部井淳子『人生、山あり“時々”谷あり』
<キャスト>吉永小百合、のん、木村文乃、若葉竜也、工藤阿須加、茅島みずき、天海祐希、佐藤浩市 ほか

2025年10月28日 (火)

信州伊那 春日城跡・殿島城趾・高遠城跡 を 訪ねる

 < 秋雨けぶる10月26日、甲府城御案内仕隊の県外研修で、長野県伊那方面へ小旅行に出かけた。>Img_20251026_1337301

 最初に足を運んだのは、伊那部宿の井澤家住宅。江戸の宿場町の面影を今に伝えるその佇まいに、往来する旅人の気配がふとよみがえる。Img_20251026_1353251

 次いで訪れた春日城跡と殿島城趾は、いずれも山間に築かれた戦国の城。
 苔むす石垣や曲輪の跡に、かつての攻防の緊張が静かに息づいていた。

 最後に訪れたのが、高遠城跡。高遠は元々諏訪氏の支族の高遠氏が治めていたが、戦国時代武田信玄の支配となった。名城高遠城は、天正十年、織田軍の猛攻に対し仁科盛信が壮絶な籠城戦を繰り広げた地でもある。
 紅葉が色づき始めた城址を歩けば、風に揺れる木々のざわめきが、戦国の記憶をそっと語りかけてくるようだった。
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 昼食は道の駅南アルプスむら長谷にて。雨が一時止んで曇天ではあったが、伊那のまもなく紅葉に染まる山々を眺めながらの食事、仲間と交わす会話もまた楽しからずや。
 思いがけず、当地最近の名物ミニクロワッサンもご相伴にあずかった。ごちそうさま。

 歴史の現場を自らの足で辿ることで、書物では得られぬ感動と学び、そして喜びがあった。静かに、しかし確かに心に残る、実り多き一日であった。

  写真右上;高遠城跡 高遠蕃藩校 進徳館 甲府の徽典館と同じ時代の学問所だ
  写真左;高遠城跡土塁に桜が植えられている 時季には桜がみごとであろう
  写真右下;高遠城桜雲橋を渡って奥本丸

2025年10月10日 (金)

日本遺産御嶽昇仙峡 石門下に残る “幻の桟道”

 昇仙峡滝上から名勝仙娥滝を見て、昇仙橋を渡る。荒川左岸沿いの遊歩道を下り、石門をくぐり抜けた先、左側の岩壁を見上げると、四角い穴がいくつか穿たれているのを見つけることができる。穴には埃土が積もり、草花が咲いていたりする。

 実はこれ、かつて岩壁に設けられていた「桟道(さんどう)」の痕跡なのだ。桟道とは、断崖絶壁に穴を開け、横木を差し込み、その上に板を渡して造られた道のこと。江戸時代に描かれた昇仙峡の絵図「仙嶽闢路図」にも、この桟道を歩く人々の姿が描かれている。「仙嶽闢路図」は、江戸末期に御岳新道周辺の景勝を詩と絵で記録した詩画集で、友野霞舟・乙事碧仙らが詩を、竹村三陽が南画風の風景画を描いたものだ。 

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 現在の昇仙峡の遊歩道は整備され安全に歩けるが、江戸時代末期、甲州猪狩村の住人長田円右衛門が御岳新道を開拓した時、この辺り渓谷が険しく岩壁が荒川に迫り川沿いを進むには桟道をつくらざるを得なかったのだろう。

 石門周辺は、花崗岩が浸食されて生まれた奇岩巨岩が連続する昇仙峡の核心部。この桟道がある御岳新道は、昇仙峡奥に住む村々の人々が里への行き来の生活の道になり、山岳信仰の金峰山の里宮金櫻神社への参道としても利用されるようになった。
 御岳新道に残る桟道跡は、そうした人々の往来を支えた生活、信仰の痕跡でもあり、やがて日本有数の観光地となっていく昇仙峡を想像させてくれる
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 岩壁に残る四角い穴は、注意して見なければ通り過ぎてしまうほどだが、そこに立ち止まると、かつての旅人が命綱のような桟道を頼りに峡谷を進んだ姿が目に浮かぶ。自然の造形美だけでなく、人の営みが刻まれた歴史の断片としても、昇仙峡は奥深い魅力を秘めているのだ。

【参考文献】
・『徽典館の歴史』 山梨大学教育学部同窓会徽典会  令和3年3月31日初版

2025年10月 6日 (月)

勧学院同窓会「輝きの会」 秩父 川越への小旅行 実施

 山梨ことぶき勧学院中巨摩学園第25期生同窓会「輝きの会」の今回の旅は、秩父、川越への小旅行となった。Img_20251004_1053451

 集合場所敷島総合文化会館を後にし、かって開かずの国道といわれた雁坂峠を貫く雁坂トンネルを通り、まずは秩父へ。
 秩父祭の伝統と迫力を伝える秩父まつり会館で豪華絢爛な山車に目を奪われ、続いて荘厳な秩父神社に参拝。歴史と文化の薫りに触れ、心洗われるひとときを過ごした
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 その後、長瀞で昼食、岩畳を見学した。”ここの岩は、結晶片岩から成る この岩は地下の深いところで生まれた変成岩である” と同行してくれた輝きの会常任講師の大嶌先生が教えてくれた。Img_20251004_1307571_20251016090301

 バスは川越へと進路を取り、小江戸と称される蔵の町を散策。蔵造りの街並みは、江戸情緒を今に伝えていた。
 仲間との散策は、語らいも弾み、笑顔が絶えないひとときとなった。それにしても通りを散策、歩いている人の多さに驚嘆した。

Img_20251004_1509361 帰路は圏央道から中央道を経て、無事敷島総合会館駐車場へ帰着。

 自然、文化、歴史、そして友情が織りなす、心豊かな旅となった。参加者一同、次なる旅路への期待を胸に、名残惜しくも解散した。

      (旅行日:令和7年10月4日)

2025年10月 5日 (日)

あさのあつこ『燦』シリーズ 読破

 『燦』シリーズ 第一巻を読んだ後、続けて第八巻まで一気に読了。
 主人公・燦の成長と、彼を取り巻く人々の絆が、時に切なく、時に温かく胸に迫る。市井の暮らしの中に潜む葛藤や希望が丁寧に描かれ、物語が進むごとに登場人物たちへの愛着が深まった。
 特に第六巻以降の展開は目が離せず、次巻を手に取らずにはいられない。歴史小説でありながら、現代にも通じる人間模様が心に残る。


   ・・・・・・ 一杯の珈琲を飲みながらの読書
  ・・・・・・ 大げさにいうと生きている喜びを感じさせてくれる


 『燦』 第二巻「光の刃」  あさのあつこ  文春文庫

 第三巻「土の刃」  第四巻「炎の刃」  第五巻「氷の刃」
 第六巻「花の刃」  第七巻「天の刃」  第八巻「鷹の刃」

2025年10月 2日 (木)

日本遺産御岳昇仙峡 金櫻神社鳥居前町 御岳町を訪ねる

 江戸時代に広まった御岳信仰により、甲斐国の山間にある御岳町は霊峰金峰山奥宮を目指す人や、里宮金櫻神社へ参詣の人などで繁栄し、鳥居前町御岳町を信仰の拠点へと押し上げた。Imgp68831

Imgp68811  この信仰の高まりにより、御岳町は 『 御岳千軒 』 と呼ばれるほどの賑わいを見せた。
 参拝者を迎える宿坊や御師の家が軒を連ね、摂社・末社が点在する神域は、霊地としての荘厳さを高めていた。
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 また金峰山への途中水晶峠などでは、かつて水晶が採取されたが、この辺りでは水晶の研磨加工技術も発展した。
 京都から水晶の買い付けに訪れた玉屋弥助が金櫻神社神官に水晶の研磨技術を教え、その研磨加工技術が地域にも拡がったのだ。
 御岳町には信仰とともに育まれた地域の技術と文化があった。Imgp68801

 御岳町は、単なる参詣の通過点ではなく、信仰・経済・文化が交錯する拠点として、人々の心を捉え続けた。
 霊峰への道は、信仰の道であると同時に、人々の営みが織りなす歴史の道でもあったのだ。



【写真】
 右上 金櫻神社三の鳥居  鳥居の右奥に見えるのは旧御嶽館 これは近代に増えた個人の登山客等を宿泊させた旅館だったという
 左上 金櫻神社境内にあった社人籠所(こもり屋) 三の鳥居前に移設され御岳公会堂となった
 右下 今も残る古いたたずまいの家並み 宿坊か旅館だったか 奥に金櫻神社三の鳥居が見える
 左下 三の鳥居入って右側にある立派な『御嶽道祖神』  日本遺産御嶽昇仙峡の構成文化財の一つである
 

【参考資料】2021.10.10 武田の里 史跡ウオーク 『金峰山五丈岩を御神体とした御岳信仰の道』

2025年9月30日 (火)

山梨百名山 笠取山へ登る

< 山の会の山行で山梨百名山「笠取山」へ登った。楽しい山行だった。思いがけず十文字草などいくつか花も咲いていたし、景色もよく何枚も写真を撮ったのだが、残念なことに、山行き記録をブログアップする途中で、カメラの今回の山行写真をトラブルで全部消してしまった。こんなことは今までなかったのに、あ-あ。従って今回のレポートは文章のみ。写真は、2017年8月5日に笠取山へ登った時のものを利用。

【 歩 い た 日 】 令和7年9月28日(日)
【コースと時間】  作場平7:45-一休坂分岐-9:20ヤブ沢峠9:30-9:45笠取小屋10:00-雁峠分岐-小さな分水嶺-10:35山梨百名山の笠取山-笠取山山頂11:00-水干-水干の下 多摩川源流河原-小さな分水嶺トラバース-12:40笠取小屋 昼食13:40-一休坂-一休坂分岐-15:15作場平

 柳沢峠を越え、落合の集落を過ぎたところを左折、一之瀬高橋に進む。新犬切峠を越えてしばらく進むと、作場平に着く。こが笠取山の登山口だ。駐車場が2カ箇所あり、一カ所には以前来たときにはなかったトイレも設置されていた。(Oさんの車に同乗させてもらった 感謝!

 登山口からよく整備された広い登山道が続く。沢には木で立派な橋が作ってある。この辺りは東京都の水源林、よく手入れがしてあって気持ちがいい。ありがたいことだ。谷を流れる水も本当に清らかだ。この水が流れ下り、大東京の水瓶になっているのだ。

 ヤブ沢峠に出るとなんとここには林道が走っていた。実際車が走っているのだ。多分許可車両しか走れないのだろう。林道を20分ほど歩くと笠取小屋。この小屋も昔からある小屋で、昔は造林小屋だったという。トイレも整備されている。Kasatori010

 笠取小屋を過ぎるとすぐ雁峠分岐だ。「小さな分水嶺」と名付けられた丘に登る。ここが、多摩川、荒川、富士川の分水嶺だという。

 東にはまさに笠をかぶせたような笠取山が見える。登山道がまっすぐ上に向かっている。あの急坂を登るのだろうかと一瞬たじろいだが、頑張って登り始めた。30分ほど急坂を登り切り、山梨百名山の木標のある見晴らしのよいピークに着いた。Kasatori002

 登りきった達成感に満たされ、気持ちのよい風に癒やされる。登ってきた道とその先の草原が眼下に見えるKasatori004 。残念ながら、遠くに見える山々は頂上付近雲に被われ、いつもする山名同定は出来なかった。更に奥へ進むと笠取山山頂(1953m)だ。眺めはない。

 山頂を東に下ると、水干分岐、そこから回り込むように進むと今回の目的地の一つでもある「水干」。ここが東京湾まで138㎞流れ下る多摩川の水源だそうだ。残念ながら水干の、出ているはずの一滴はなかった。何とそこには十文字草が咲いていた。十文字草は今回の山行きではあちこちに咲いていた。

Kasatori005  水干から山道を進み、少し谷へ下ると、流れがあった。ここが今の多摩川の流れ始め、源流ということになる。そして近くにはなんとサンゴハリタケがあった。キノコ好きの仲間たちは、大喜び。

 水干からの道に戻り、分水嶺をトラバースして笠取小屋に着く。笠取小屋前広場で丸くなって座り、若干遅くなったので美味しさ増した昼食となった。その後、山の会新入会員さんの話を聞いたり、ベテランさんや役員さんの講話を聴いた。いいお話、大変参考になるお話だった。

 帰りは、笠取小屋からミズナラの天然林の中、一休坂を下った。軽やかな気持ちで山を下った。

 久しぶりのうれしい楽しい山行きになった。リーダーのOさん、サブリーダーのYさんに感謝、感謝!

 

定年後の暮らしは映画三昧  映画「ビルマの竪琴」を観る

 先日、山梨県立文学館の名作映画鑑賞会で、市川崑監督の「ビルマの竪琴」(モノクロ版)を観た。

 戦争の悲惨さと人間の尊厳を静かに描いた本作は、深く心に響いた。主演の安井昌二が演じる水島上等兵の表情には、言葉を超えた哀しみと慈しみが宿っており、彼の変化を通して「生きるとは何か」を問いかけられる。

 脇を固める三國一朗や浜村純らの演技も温かく、兵士たちの絆が胸を打った。竪琴の音色が、戦争の狂気の中で一筋の希望として響くラストは圧巻だった。

 ・・・いい映画はいい。大げさにいうと生きていてよかったと思う一時だ。


◇ ビルマの竪琴 ◇
原作;竹山道雄 監督;市川崑 脚本;和田夏十 撮影;横山実
劇場公開;1956年1月21日
<出演>
水島上等兵;安井昌二 井上隊長;三國連太郎 伊東軍曹;浜村純 小林一等兵;内藤武敏 馬場一等兵;西村晃 他

2025年9月18日 (木)

日本遺産御嶽昇仙峡構成文化財 白山社 を訪ねる

 久しぶりに、日本遺産御嶽昇仙峡【 甲州の匠の源流 御嶽昇仙峡 】の構成文化財の一つ「金櫻神社摂社・白山社」を訪ねた。Imgp68821

 金櫻神社三の鳥居右側脇道のアスファルト道を5分程上る。途中、右に御岳文芸座になっている旧宮本小学校、左に甲府市役所宮本連絡所、御岳川の向こう岸に三界萬霊塔を見る。
 右側に大きくカーブした先にあるちょっとした広場から林の中に入る。注連縄が張ってあるところがあり、踏み跡が見つかり白山社への山道だと分かる。Imgp97161

 普段参拝者はあまりいないようで、山道は荒れている。 降った雨が流れ下ったようになっているところもある。   
 今の白山社への山道は、大体昔の参道に沿って登っているようで、所々で山土に埋もれた階段らしき石積みが見えている。山道をジグザグに登り、15分ほどで白山社に着く。まず参拝する。

Imgp68951  本殿の前にある、拝殿の床には、白い石のかけらが二三個転がっていた。白山社の上に覆い被さっている岩が欠け落ち、転げ込んだのだろう。周りにも白い砂地が広がり、無数の大小の白石が積み重なっていた。社の上には大きな岩が覆い被さっていた。
 白山社があるこの辺りの岩は、約100万年前の黒富士の火砕流で出来た溶結凝灰岩で、非常に裂けやすく崩れやすいのだという。

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 甲府市観光課・甲斐市商工観光課が作ったリーフレットの『日本遺産認定ストーリーの主な構成文化財』には、「金峰山の里宮として建立された金櫻神社の現存する数少ない摂社の一つです。今も県内白山崇敬者の拝礼を受けています。」と載っている。 

 また現地に建てられている説明板には、「・歯痛の神で楊枝を供え、歯痛が治ると楊枝を供える ・祭りは5月15日。 ・白山神社の前に石でできた 「くど」(かまど)があり、米や材料を背負って持ち込んだ ・男たちが料理を山に運び、 お供えした料理は、 祭りが終わった後、 宿に持ちかえり食べる 」とある。

2025年9月16日 (火)

「令和7年度第1回文化財ウォーキング 湯村山城跡」に参加して

 先日9月13日土曜日、山梨県埋蔵文化財センターと甲府市教育委員会が主催の文化財ウォーキングに参加しました。湯村山1号墳や湯村山城跡、大平古墳、塩澤寺、万寿森古墳などを巡るコースでした。
 いつもウオーキングや山歩きで歩き眺めているところですが、遺跡にずっと近づき見て廻り、講師に詳しく説明していただき、改めてわかったこと、知ったことが一杯でした。また、参加者同士の交流もあり、和やかな雰囲気の中で学びの多い一日となりましたP10109441

<講師説明概要>
*湯村山城跡は、武田信虎が1523年に築いた山城で、山頂には曲輪や土塁、井戸跡などが残っている。
*湯村山1号墳は積石塚、大平古墳と万寿森古墳は横穴式石室を持つ古墳で、いずれも古墳時代後期の築造とされる。
*塩沢寺裏にある塩沢寺裏無名古墳からは、箱式石棺及び鉄剣2振・鉄鏃10数個が発見されている。
P10109581 *塩沢寺の地蔵堂は室町時代末期に建てられた。一度消失して江戸時代初期に再建された。国指定重要文化財である。
*地蔵堂中に安坐するのは、石造地蔵菩薩坐像、県指定文化財。

*塩沢寺近辺にはその他、阿弥陀種子板碑、無縫塔、たんきりまっちゃんなどがあり、古くからこの辺りが地蔵を中心とする霊場であったようだ。

 写真右上;大平1号墳  横穴式石室が大きく見える すごい
 写真左下;万寿森古墳  本当にまんじゅうのような大きな円墳

2025年9月11日 (木)

日本遺産 御嶽昇仙峡ー古道に刻まれた祈りと風景の記憶 山梨郷土研究会・御嶽古道の会 研究報告会に参加して

< 先日9月6日、石和の帝京大文化財研究所で開催された山梨郷土研究会の研究会に参加しました。今回は「御嶽古道の会」との共催で、テーマは「日本遺産 御嶽昇仙峡ー古道調査への取組と成果」でした。昇仙峡を中心とした歴史・文化・風景に関する3つの素晴らしい研究報告が行われ、いずれも非常に興味深く、今後の私の日本遺産御嶽昇仙峡の調査探索、昇仙峡観光ガイドやこのブログカテゴリー「日本遺産 甲州の匠の源流御嶽昇仙峡」の 執筆などに大いに参考になる内容でした。>

◇ 金峰山登山史から紀行文と地図を読む (内藤順造 氏)
 内藤氏の報告では、金峰山は古来より信仰の対象として登られてきた霊峰であり、登山道は修験者や参拝者によって踏みならされてきたとし、江戸後期明治期からの古地図や紀行文を丹念に読み解きながら、当時の登山ルートや信仰の様子を浮かび上がらせてきます。地図に描かれた道筋や、紀行文に記された登山者の思いが、現代の私たちにも語りかけてくるようでした。

◇ 古文書・古図・紀行文から読む南口鳥居・摂社・末社の諸説と現地調査の中間報告 (佐藤節子 氏)
 佐藤氏の報告は、金櫻神社の南口鳥居や摂社・末社に関する諸説を、古文書や古図、紀行文をもとに検証したもの。現地調査も進められており、鎌倉時代の石鳥居の痕跡や、白山社などの摂社の位置関係が明らかになりつつあります。

◇ 昇仙峡における風景の変遷 (北村真一 氏)
 昇仙峡は、荒川の浸食によって形成された壮大な渓谷美を誇る、日本有数の景勝地です。北村氏の報告では、江戸末期に長田円右衛門が御嶽新道を開削し、昇仙峡が観光地として発展していった歴史が語られました。水晶産地としての昇仙峡の側面や、文学・絵画に描かれた風景の変遷も紹介され、自然と人の営みが織りなす昇仙峡の魅力が多角的に浮かび上がりました。

 今回の研究会は、昇仙峡という場所が単なる観光地景勝地ではなく、信仰・産業・芸術が融合した文化の源流、真に日本遺産であることを改めて実感させてくれるものでした。

2025年9月10日 (水)

史跡甲府城跡の発掘調査現場を見学(その2)

 先日9月7日(日)、史跡甲府城跡の発掘調査現場を見学した。8月17日に続き2回目。

 正式なイベント名は、山梨県埋蔵文化財センター主催「 甲府城が大好きな私たちと歩く城・城下町散歩2025 『第3回 石垣裏側の秘密』 」と長ったらしい。主旨はよくわかる。
 イベントの前半が、前回に引き続き佐賀桃子さんによる史跡甲府城跡 発掘調査現場での説明。後半が渡邊みずかさんによる甲府城石垣に関わっての説明 甲府城の石垣を見学

 前回と同様、史跡甲府城跡 発掘調査現場見学の方をレポートする。P10108681

<発掘調査説明の概要>
* 甲府城跡は、430年前の石垣がよく残っている。石垣の強さの秘密は、地盤にあわせた石垣の造り方にある
* 石垣の構造を把握すること ⇒ ・石垣の復元整備等に活用  ・我が国の土木技術の歴史を知る  ・石垣を守り伝える上で重要 
* 今回の発掘の調査目的 ⇒ 石垣の裏側がどうなっているか 裏栗層の巾は? 背後は盛り土? 地盤改良の範囲は?
P10108661 * 右上写真 裏栗層の巾 ⇒ 突石の端から約3m
* 裏栗層に向かって緩やかに傾斜する盛り土層 その後ろに自然堆積層地山がある
* 左写真 自然堆積層に大きな岩いくつか ⇒ 太古の時代、西側にある岩盤から崩れてきたものか
* 概括本調査区の元の地形は、今の県庁の入口守衛所がある辺り西から東に緩やかに傾斜している


  前回8月19日の記事 史跡甲府城跡の発掘調査現場を見学(その1) 

 

2025年9月 9日 (火)

定年後の暮らしは読書三昧 あさのあつこ「燦」を読む

 あさのあつこの小説も、もう何冊読んでいるだろうか。面白く、切迫感があり次への展開が気になり忙しい時でもずっと読み続けてしまう小説が多い。私が読んでいるのは主に時代小説だ。
 この『燦』第一巻「風の刃」は、最初は主人公の一人、吉倉家の後嗣である伊月の話から始まる。そして中後半になり、少年燦が運命に抗う姿が描かれていく。伊月と燦が双子兄弟という展開にはビックリした。
 あさのあつこのしつこいほど細かく描く詩的な文体で
、登場人物たちの過去や信念が交錯し描かれ、物語は静かにしかし確実に熱を帯びていくのだ。物語はこれからどういうふうに展開していくのだろうか、いつまで続くのだろうか。
 読後、ワクワクするような若干の高揚感に包まれる、続巻への期待が高まるのだ。

 ・・・・・・ 読書はいい。大げさにいうと生きている喜びを感じさせてくれる。
 ・・・・・・ 一時であるかもしれないが、心の安らぎを、心の余裕と励みを与えてくれる。


 『燦』第一巻「風の刃」 あさのあつこ 文春文庫 2011年4月10日 第1刷

 

2025年9月 8日 (月)

山梨百名山 要害山(要害山城)に登る

< 9月8日(月)、山梨百名山要害山(要害山城)に登った、何回目になるだろうか。南尾根にある支城熊城とセットで登ることが多いけれど、今回は要害山山頂(780m)折り返し。>

 以前、要害温泉だったところの入口の道路脇広場に駐車。橋を渡ったところが要害山登山口だ。甲府市教育委員会作成のずいぶん立派な「史跡 要害山」の説明板がある。永正17年(1520年) 武田信虎により、要害山城は築かれたとある。

 稲妻形に登る道は、登りやすい。武田不動尊のある曲輪、その他いくつかの曲輪と門跡を通過すると、主郭への階段、門跡がある。要害山山頂(要害城主郭)到着。

 山頂主郭にある武田信公誕生の地の碑も、山梨百名山の標柱も草に囲まれている。うっかりすると見落とすぐらいだ。うらぶれ感があって、城跡にふさわしいのかもしれない。

 東側の裏門跡らしきところ周りには、土塁や石垣も見える。主郭南側の土塁に登ると林間に黒いシルエットの富士山が見えていた。ここから信玄公も富士山を眺めたことがあるのだろうか。

 下山後、そのまま神の湯温泉へ ” YAMAP×県央ネットやまなし「山のぼり・まち歩き」” の手ぬぐいゲット この手ぬぐいは甲府市出身のイラストレイター神山奈緒子さんデザインだそうだ。

 コンプリートバッジゲットにはあと2つのバッジ必要、まだもうちょっと先になるかな。

 

<要害山登山口 ずいぶん立派な要害山の説明板>
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<要害山に向けて登城道がジグザグに続く 歩きやすい山道>
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<山道途中には竪堀跡>
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<これは山門跡>
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<山梨百名山の木柱 要害山>
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<要害山山頂 要害城主郭>
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<登山口に下りて来た ありがたいことに親切に設置してある竹杖は使いませんでした>Img_20250908_1019491

 

<YAMAP手ぬぐいゲット この手ぬぐいは甲府市出身のイラストレイター神山奈緒子さんデザインだそうだ>
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